青い夜をかきまわす 流れ星を見に行かないかい
ドライブに誘っても ちいさく笑って今日はダメ
【ラジオ放送（和歌山放送） 1983.9.26】
レコード完成の記念企画として、和歌山放送で特別番組がくまれました。レコードに収録されたバンドが順番に出たのだということですが、メッティー以外のことはちっとも知りません。
３０分番組で、言いたい放題、自分たちの曲かけ放題っていう番組です。きっとバンド関係者以外は、ちっともおもしろくない番組かもしれません。しかし、メッチャおもしろかったですよ。
番組の中の話から当時のメンバーのことがわかります。
ヒロジは明光マーケットで漬物屋をやっていたころです。もちろん独身です。
一女は１９８２年の７月から加入し１年半たったころです。もっと唄を歌いたいと切実に語っています。
ぎゅうどんは熱血教師のころ。新曲では（おそらく「つらい」という曲でしょう）太鼓をたたきながら歌うと言っています。
松井はなんと先週結婚し、この番組には欠席しています。彼は、和歌山を離れて大阪でくらすようになっています。
マッカンはギターの講師をしています。そうです働いていたのです。
結成して１年半。今までに２８回のＬＩＶＥをしてきたと語っていますから、ちょっと休憩していた時期もありますから、最初の１年というのはすごいペースだったことがわかります。
マッカンは結成して１ヶ月目からＬＩＶＥをしようと言ったとき、脱退を決意したと言っています。また、これからはコンテストなんかにも出てみたいと言っていますが、ぎゅうどんはコンテストに出ると優勝してしまうので他のバンドに悪いと言っています。。一女は結婚について、「相手がイーヘンシ」と語り、金ちゃんは「バンドのみんな彼女できてきたんやけど、一女には彼氏をつくらしたらあかんと思ってる」と言っています。
１０年たったら、メッティーチャイルドはどうなっているか？という設問に対して、
ぎゅうどんは「やっているような気がする。背中に子どもオッパしながら、嫁さんにどつかれながらやってたいですね」
一女は「たぶん結婚してると思うんです。でも、バンドはどうかな？むずかしいかな？」
マッカンは「ぼくはまったくかわってないでしょう」
ヒロジは「今までもずっとかわってないし、今もちっちゃいし…」
金ちゃん「転勤のある会社にいてますから、どこにいてるかわからんけど、和歌山にいてたら、やってないてられへんと思う。やっぱり、このメンバーで続けていくのが一番やと思うし、このメンバーとちごたらメッティーやないわけで、いきがってこのまま１０年でも２０年でもやっていこかという気もないし、自然の流れに任せていけたらね…。老人ホームに入っても、ずっと続けられたら！」
こんなふうにみんな言っています。あれから２０年すぎていますが、だいたい予想は当たっているのでびっくりします。
番組の中で流された曲を紹介します。（全局流れたものもありますし、途中からＢＧＭになったのもあります）
“ＫＩＮＺＩのバラード”
“和歌浦ベイ・ブルース”
＜マッカン：ギター＞
大浦街道 南へ走れ サイドシートにいかしたおまえを乗せてドライブさ
昨日の夜まで名前も知らない だけどすぐにも愛せる不思議なおまえ
タイトなスカート 高めのハイヒールガール
今宵も男をその気にさせてー
和歌浦ベイ（和歌浦ベイ）
これからはじまる男と女のストーリー
和歌浦ナイト（和歌浦サーイト）
あぶないあぶない ないないないない ナイト＆ディ
おまえの目を見つめて アイ・サンキュ・フォ・イン・マイハンド
＜ヒロジ：ギターソロ＞ 転調して、一女がヴォーカル
二丁目あたりで よく見かけたわ ちょっといかした車で女に声かけまわる
いかしたリーゼント ちょっぴりセクシーボーイー 海を見に行かないかといつもの 殺し文句を言うの
いかしたクーペに ミュージックカー
今夜も女をその気にさせてー
和歌浦ベイ（和歌浦ベイ）
これからはじまる男と女のストーリー
和歌浦ナイト（和歌浦サーイト）
あぶないあぶない ないないないない ナイト＆ディ
あなたの目を見たまま アイ・サンキュ・フォ・イン・マイハンド
（オー・イエーイ） アイ・サンキュ・フォ・イン・マイハンド
“紀ノ川リバーサイド”
紀ノ川大橋から見える 海の（海の・海の）風景
懐かしい灯り今日も ずらり（ずらり・ずらり）並んでる
火をつける おまえのくれたオイルライターに そのまま
ときめく熱い思い伝わって
オ・マイ・マイン（オ・マイ・マイン）紀ノ川リバーサイド（アー）
オ・マイ・マイン（オ・マイ・マイン）リバーサイドイルミネーション（ウー・イルミネーション）
今までかかってわかった 愛のアイニード・ユ・シー・ラビン
＜マッカン：ギター＞
“ハネムーン・トゥ・ペナン”（はじめて海外へ行ってつくった曲）
＜ヨガ：ピアノと波の音が印象的＞イントロが長すぎてＢＧＭになってしまう。
椰子の木が並ぶ浜辺に 子守歌流れるころ
ふるさとで待つ君あて 絵はがきをひとり書いた
“夢見心地のシスター”
＜なんかヨガのシンセで騒々しくはじまる＞
心にもレイバンを かけて青空を見る女
さみしそうな横顔に 悲劇のヒロイン気取ってみせる
夢見心地のシスター そんな言葉が
ぴったりくるよなレディー （オー・レディー・エーエエ）
俺のそばにいておくれ
青い夜をかきまわす 流れ星を見に行かないかい
ドライブに誘っても ちいさく笑って今日はダメ
