新年あけましておめでとうございます。
　いよいよ２１世紀に入りました。展望のある２１世紀になるよう一人一人の感性を大切にし、幸せを感じる社会をめざして大きく宇宙へ羽ばたけるよう、大きな夢への実現に向けて前進しましょう。
　半世紀前、手塚治虫氏が描いた「鉄腕アトム」で２１世紀を描いていますが、科学の進歩を見ていると、近い将来本当に車が空を飛ぶかも…と思えてきます。さらに１００年前には、携帯電話なんて誰も想像できなかったことが、今では当たり前のように誰もが持ち歩いています。
　しかし、世界を見回すと、エイズで死亡する人たちもいます。アフリカ南部では、１５歳の少年少女の３分の１は若くしてエイズで死亡しています。このことは、外国のできごとだから関係ないではすまされません。日本でもＨＩＶ感染者が年々増加しています。その他にも、登校拒否や非行の低年齢化、乳幼児虐待、ゲーム感覚での殺人行為、公害、汚職など、ホッとする内容の新聞、テレビを目にすることが少なく、こころが貧しくなっていくばかりです。子どもたちに夢をと思いますが、語れる見本が見あたりません。
　でも、大人が夢を実現する努力をすることで、子どもたちにも光が見えてくるようになると思います。この一年、「性と生の学習」を進めていきましょう。

（日高　湯川小学校　楠本弘子）